SIMの管理方法


すぐに重くなったりする、なかなか厄介者のSIMの管理方法をまとめました。
SIMオーナ、SIMマネージャは参考にしてみてください。

1.SIM(エステート)のステータス設定や状態を見る方法

 まずは、設定の開き方
 メニューからRegion/Esteteを選択してください。

  

 1.1Regionタグの見方/設定方法

   

各種ブロック設定
 □Block Terraform:土地の編集をできなくする。
 □Block Fly:空を飛べなくする。
 □Allow Damege:ダメージ有りにする。
 □Restrict Pushing:プッシュ関数を規制する
 
 □Allo Land Resell:土地の再販を可能とする。
 ■Allo Land Join/Divide:土地のつなぎ合わせ/分割を可能にする。
 □Block Land Show in Search:検索に登録しない。

入場制限/SIM設定など
 [40.000]Agent Limit:SIMに一度に入れる人数の設定。上限は100人迄
 [1.000]Object Bounus:SIM上で使えるプリム数上限値を増やす。
  ※但し、SIM全体で最大で15000個までしか使えない為。たとえば景観用にSIM半分を海にしてプリムを置けない状態にした状態で
   ボーナスを2.000に設定して、建物用の土地のプリム数を2倍にしておくという事が可能です。15000個を超えてプリムは置けません。

 [Mature]Rating:SIMの規制レベルを指定します。
  PG=年齢制限無し Mature=(本来は18禁)に性器を出す事や性行為を規制 Adult=アダルト系/残虐(流血)系(年齢認証必須)

Teleport Home One User
  指定したユーザーをホームに飛ばします。
Teleport Home All User
  SIM内にいるすべてのユーザーをホームに飛ばします。

Send Message To Region
  SIM内にメッセージを送ります。

Manege Telehub...
 テレハブを設置します。テレハブとはアバターがSIMに入るときの入り口を指定する方法です。
 テレハブの設置には必ずプリムが必要となり、そのプリムをテレハブとします。

 テレハブの利点:
  たとえばルールのカンバンを必ず見てほしい等、入り口を決めたい場合に便利です。
  また、ゲーム目的の場合は待合室前に必ず移動するようにして、ゲームフィールド内に突然出現しないようにする事ができます。
  
 テレハブの欠点:
  必ず決められた位置に固定される為、たとえば自分の土地や目的地から離れた位置に出ることになり
  そこまでの移動がめんどくさい等欠点があります。
  これを回避するためには、Homeを設定するか他人からテレポートオファーをもらう必要があります。

 1.2Debugタグの見方/設定方法
   

各種停止チェック
 □Desable Script;スクリプトを禁止
 □Desable Collision:衝突イベントを禁止
 □Desable Physics:物理を禁止(これにチェックを入れるとアバターも動けません)

Object Return
 名前を指定して、該当するアバターのオブジェクトをリターンボタンで土地からすべてリターンする機能です。
 □Return Only those objects with scripts
  スクリプトの入っているオブジェクトだけをリターンします。
 □Return Only those objects on someone else's land
  他の土地だけに存在する該当プリムをリターンします。
  (ちょっとコレは調べたほうがいいかもしれません(通常はチェック不要です。))
 □Return objects in every region of this estate
  関連する他のSIMにもあるオブジェクトをリターンします。

Get Top Colliders...
  衝突イベントの値を取得します。値は衝突の強さです。これが常にある場合はラグの原因になるかもしれません。
  なお、アバターがオブジェクトの上に乗っていたり、歩いている場合もこの値は変化する為
  「何もないはずなのに常に数値が高い物」に気を配りましょう。
  たとえば水を泳ぐ魚物理オブジェクトが桟橋に引っかかってガリガリ当たり続けている等を検出できます。
   
   何度か更新ボタンを押しても常に表示される場合は引っかかったりしている可能性があります。

Get Top Scripts...
  現在動作中のスクリプトの数値を表示します。
  この数値がや合計の時間が高くなるほど、SIMの負荷が高くなると考えてください。
   

  注意すべき点
  @まず、負荷の対応優先順位を覚えよう。
   一番初めに目のつくものはアバター(ユーザー)の負荷の高さです。(1.000とかザラです。)
   アバターについては、常に変化するものでありSIMから移動してしまえば負荷は消えるのでこの値はスルーしましょう。
   注意すれば本人が傷つく場合もあるので特に触れなくて良いです。

   [重要]一時的より継続的な物を見る。
   たとえば負荷が高い物であっても、常時設置されたものか、一時的に遊ぶために出したものか見極めましょう。
   「ちょっと車で遊びたいんだ」と出して負荷があがったとしても、遊び終われば消えるので気にしなくていいです。
   「家の飾りつけにコレを使おう!」と長期間に置こうとしている物がすごい負荷を出している場合は気にしましょう。

  A値に騙されないで
   値の目安としては大体「0.100」を超えるか超えないかぐらいを目安にすると良いかも知れません。
   しかしオブジェクトの負荷は流動的で結構騙される可能性があります。

   ・イスなどが異常に負荷が高い場合。
    イスにアバターが座っている場合は、アバターの数値がイスの負荷に加算されています。
    この場合はイスが重いわけではないので気にしなくてよいです。
    誰も座っていないのにやたら数値が高い物を気にしましょう。

   ・なにもしてなくても負荷が高い場合。
    何もしていないのに負荷が高い物がたまにあります。
    高い原因は2種類
    ・待機スクリプトで構成されていてもオブジェクト内のスクリプト数がやたら多い物
     待機中のスクリプトは0.001です。しかし一つのオブジェクトにたとえば100個のスクリプトが入っていた場合
     スクリプトの数値は0.100となります。(たとえば掲示板等は文字数分の待機スクリプトが入っています。)
    ・アクティブなスクリプト
     スクリプトは動作中が一番負荷が高く。特にペット等の角度変化や位置移動が
     加わるとかなり負荷が高くなる可能性があります。
     また、sleep文を頻繁に使うものも負荷が高くなる傾向があるようです。
     (sleepはプログラムの構造上、時間になるまでプログラムをその場でループさせる構造のようで
     実行中は常にプログラムが走っている為、数値的に高い状態になっているようです。)

  B数値で現れない負荷
   スクリプト検値は一瞬だけサンプリングするので、ペット等や一時的に動いては止まったりするスクリプトが数値で現れない可能性があります。
   なんどか検索を繰り返すか、直接見て判断するしかありません。

  C表示されてもまだ検出中
   検索ウインドウは表示されたあとの数秒後に再更新されるみたいなので、表示直後は数秒なにもせず検索がおわるのをまってください。
   フイルタとか入力してる最中に検索が終わって全部初期化されたとかで「ムカッ!」とくることになるかもしれません

 まー負荷対策でむずかしいのは、負荷を発生させた原因も人間という事ですね。
 重いからどかしてくださいと簡単に言えない所が難しい所です。
 たとえば高い値段の物を買ってきて設置してみたら、負荷が高いからどけろって言われたら嫌な思いをしますしね。
 トラブルの原因にもなるので、ただ単に「どけろ」じゃなくて、どうして重いかどうすれば改善できるのか
 一緒に考えて対策していく事が一番重要と思います。
 まぁ基本的にSIMFPSが45から頻繁に落ち始めたときに気をつけましょう。

Restart Region
 SIMをリスタートするボタンです。
 やはりSIMもサーバーなので長くつけっぱなしですとメモリにごみが溜まって重くなる場合があります。
 負荷を調べて対策しても軽くならない場合はこれでリスタートすると良いかもしれません。
 (またリスタート後はサーバが変わるという性質があったり、4つのSIMがひとつのサーバに存在するという構造でもあるため
 負荷が集中しているサーバからほかのサーバに切り替えるという意味でも有効な手段と思います。
 SIMは互いに干渉することはないとは言われてますが、回線の問題もあるでしょうし一害に問題無しとは言い切れません)

Deley Restart
 時間を遅らせてリスタート

 1.3 Ground Textureタグの見方/設定方法
   

 土地のテクスチャを指定します。
 4枚のテクスチャを混ぜるような形で地面のテクスチャを調整していきます。

 左が最も低い土地のテクスチャ、右がもっとも高い位置のテクスチャ
 そして東西南北でLowからHighのテクスチャ指定の範囲を指定していきます。

 1.4Terrainタグの見方/設定方法
   

地面の設定
 [20.000]Water Height:水位設定100mまで水位を上げることができます。通常は22.000です。
   ※隣接するSIMが無い場合に水位をあげるとSIMの無い部分の水位が22.000なので水が浮いた感じとなり
    非常に違和感があるのでよっぽどでない限り変える必要はないと思います。

 terrain Raise Limit:土地編集の上限リミットを設定できます。上限は100mまでです。
 terrain Lower Limit:土地編集の上限リミットを設定できます。上限は-100mまでです。
  結局の所0〜100mまでしか編集できない為、たとえばSIMオーナが作った地形をなるべく壊されないようにしたい場合は
  リミットを5mとかにしてその間だけ編集できるようにするとか、そういう為の設定です。

 ■Use Estete sun
  太陽を使います。
 □Fixed sun
  太陽の位置を固定

Download RAW Terrain...
 土地の形状をダウンロードします。(形状だけで、プリムはできません。)
Upload RAW Terrain...
 土地の形状をアップロードします。(ダウンロードしておいた土地形状に戻します)

 1.5Estateタグの見方/設定方法
   

SIMの設定
 ■Use Global Time:SIMの時間を自動で調整します。
 □Fixrs Sun:太陽の位置を固定します。

 ■Allow Public Accsess
  誰でもSIMに入れるようにする。
 □Residents with Payment info on file
  支払い情報(クレジットカード等)の登録がある人のみ入れるようにする。
 □Age verified adults
  年齢認証の終えた人のみ入れるようにする。
 ■Allow Voice Chat
  ボイスチャット可能にする。
 □Allow Direct Teleport
  ダイレクトにテレポートすることができるようにする。
  テレハブを使う場合はこのチェックをはずす

 Abuse email address
  報告用の電子メールアドレス設定(未実装)

Send Message To Region
  SIM内にメッセージを送ります。

kick User From Estete
  対象のユーザーをSIMから排除します(BANではない)

Estete Manegers
  SIMオーナと同様の権限を持つユーザーの一覧

Allowed residents
  「Allow Public Accsess」をはずした場合にSIMに入れるアバター名を指定します。

Allowed Groups
  「Allow Public Accsess」をはずした場合にSIMに入れるグループ名を指定します。

Banned residents
  BANをした人の一覧です。500人までなのでBANしまくるとすぐMAXになります。


2.ラグの判断のしかた

 Ctrl+Shift+1で表示されるSIMステータスを使ってラグが発生しているSIMの状態の改善をするコツをまとめます。
    
BasicのFPS
 ・この部分はユーザのFPSなのでたとえば自分はまったく重くないけど、重すぎて厳しいという人が居る場合にチェックさせてください。
  おそらく該当する人のFPSは10以下となってるはずです。
  この場合の対策としては本人の描写設定を落としてもらうだけではなくて、パーティクルを減らしたりアバターのAOを
  止めてあげたり多少の配慮をしてあげると良いかもしれません。

SIM FPS(この値は注意してください)
 最大で45FPS(1秒間に45回更新)の値であり、この値が落ちてくると段々コマ送り状態になり重くなってきます。
 大半がSIMに存在するスクリプトや物理オブジェクトが原因で値が減少します。
 一瞬だけ落ちて元に戻る場合は、ペットやブランコ等による一定感覚で変化するオブジェクトによりFPSが低下している可能性があるので
 それらに注意すると良いです。(Top Script表示では見つからない可能性があります。)

Physics FPS
 物理によるFPSを表示します。この値はSIMFPSにも影響します。
 Get Top Colliders等で確認できます。(瞬間では見つけにくいかもしれません)
 まぁ車が走っていたり銃で遊んでいる場合は落ちますね。

Active Objects
 SIM内で動作中のオブジェクト数を表示します。
 Listen、センサー、タイマー等を使用する物は動作していなかったとしてもアクティブ状態としてカウントされます。
 タッチやコリジョンイベントで動作するオブジェクトはアクティブとなりません。
 つまりこの数だけのオブジェクトが動作していると考えてください。

Active Script
 SIM内で動作中のスクリプト数を表示します。
 オブジェクト内にスクリプトが複数存在する場合があるのでこの数はアクティブオブジェクトと同一ではありません。

Script Events
 SIM内で発生しているスクリプトイベント数を表示します。
 スクリプトイベント(タイマー等)が発生している数です。
 イベントが発生すると、同時にスクリプトが動作開始したという事になるのでこの値が多すぎる場合は
 FPS低下につながる可能性はあります。

そのほかはそこまで気にしなくても良いかもしれません。
この値がそれほど問題がなくそれでも重い場合は回線の問題(Bandwidth)や
パケットロス(Packet Loss)による通信エラーで動作がおかしくなったり等がありますが
これらは障害等でなければ問題はでないと思われます。


・オーナ/エステートマネージャで絶対気をつけないといけないこと!!

 @他人のオブジェクトもすべてリターン/削除できる。
  全選択して削除!とかする場合に確認ウインドウは開きますが、他人のオブジェクトまで選択してしまい
  消してしまう可能性があるので、十分注意してください。

 A土地の地形をどこであっても自由に変えることができる。
  人の土地であろうがどこであろうが自由に編集できてしまいます。
  ちょっと土地の一部を掘り下げようとしてSIM全体を変更してしまう可能性があるので十分注意してください。